山口とくぢ和紙振興会 結の香(ゆいのか)
山口市の徳地地域に残っている徳地手漉き和紙を継承するため、
地元住民が頑張っている団体です。
徳地和紙とは
鎌倉時代初期、東大寺再建の材木調達のために訪れた
俊乗房重源上人(しゅんじょうぼうちょうげんしょうにん)が製紙法を伝えて始まったと言われています。
その後、室町時代に大内氏が紙の生産を奨励し、江戸時代には毛利氏が、防長三白(米、塩、紙)の一つとして徳地、岩国、徳山で紙漉きを奨励し、重要な藩の財源となりました。そのため山口県域は江戸時代から明治初期までは日本最大の製紙圏として知られていました。
明治に入り藩の後ろ盾がなくなり、全国的に和紙産業が廃れていく中、徳地は原料となる楮、三椏、雁皮の生育に適しており、まだ活況を呈していました。
しかし、第二次大戦後の社会変化や他産業への転換などにより
急速に継承者が少なくなり、現在に至っています。
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